セーラームーンLOSE of SEED R〔3〕必殺技と必殺技
『こちらは文京区、世万橋脇スモールアップルビル屋上には、セーラーサターンが現れました!対峙するのは……』『セーラーヴィーナス、どうやら金星の戦士がセーラーサターンを迎え撃つようです!』「いっやーんあなたが相手なんてついてないわぁ」「お子様相手じゃ楽勝過ぎて、勝ってもバモガン様に褒めてもらえないものぉ」「アハアハハハハ」「バモガン様からいただいた超パワーで、あっさり勝っちゃうんだから」「そして決めたわ!あなたはこれでもかって徹底的に辱める!」「ハハハハハハ」ヴィーナスの性格が明らかに以前と違うことにサターンは驚くとともに、警戒心を強めた。本当にパワーアップしているのなら、油断できない戦いになる。「こういう時は先手必勝よん!」「これをくらっちゃいなさ~い!」「🌟✨ヴィーナスバモガン様ラブラブアタックゥンッ🌟✨」「!?」技名の長さからは想像もつかないくらいクイックで発動された先制攻撃がサターンを襲う。咄嗟に回避したものの、わずかに体を掠めて冷や汗が噴き出す。「クッ……」「よく躱したわねんっ」「けど次はぁ……✨」ヴィーナスが次の攻撃に移ろうとした、その時だった。「な、なに この悪寒」強烈な身の危険を感じ、感じたことのない嫌な予感に寒気を覚える。たじろいだその数秒後だった。「きゃああ!?」謎の光に包まれたヴィーナスは、身動きを封じられてしまう。「あなたが攻撃を放った瞬間、私も攻撃していたんです」「覚悟はいいですね」「ちょ!?こんなの聞いてない!ずるい、ずるいわ待ってよおお!」「待ちません」「沈黙鎌奇襲(サイレンス・グレイプ・サプライズ)!!!」「きゃああ!!!」強力な必殺技が直撃したヴィーナスは絶命しなかったまでも、意識を保つことは不可能なほど大きなダメージを負った。「そ、そんな……バモガンさまぁ……わ、たし……ガクッ」「悪は……滅びるんです!」この光景は中継しているヘリから国民へとすぐに伝えられた。『皆様ご覧ください!たった今、文京区の戦いは決着しました!』『世万橋脇スモールアップルビル屋上でのセーラーサターンvsセーラーヴィーナスの戦いは、セーラーサターンの勝利に終わりました!』つづく
[紹介元] 催眠!ピカッとハウス セーラームーンLOSE of SEED R〔3〕必殺技と必殺技