食蜂操祈の裏稼業
「……」ある日、食蜂操祈は思考停止していた。ほんの一瞬のことだが彼女はある電波を浴び、それによって間違いなく意識が止まった。本人も認識できないその一瞬が、彼女にとって大きな変化をもたらしてしまう。「ちょっといいかしらぁ」「食蜂さん?」「私の事知っててくれて嬉しいわぁ」操祈は常盤台学園内である男を探し出し、人目につかないところである話をもちかけた。「あなた、学園都市で女の子たちがしてる裏稼業のこと、知ってるわよねぇ?」「知ってるよ。お金次第でどんなことでもするんでしょ。流れから察するに、食蜂さんもしてるってことだよね」「話が早くて助かるわぁ。……と言っても、まだ誰の依頼も受けたことはないけれどね」「お客さん少ないだろうしねー。そもそも裏稼業の存在自体を限られた人しか知らないわけだし」「そう、そこなのよぉ。私が知ってる裏稼業のお客さんサイドは、あなた一人だけ」「つまり、あなたに依頼してもらうしか裏稼業でお金を稼げないってことなの」「だから相談なのだけど……」「私を専属契約で雇ってくれないかしらぁ?」「裏稼業人として、私はあなたからしか仕事を受けない。あなたは別に他の人に頼んでもいいわぁ」「あなたの仕事しか受けないから、他の依頼で予定が埋まってできないということもないし、私にとっても誰かの専属という肩書は、実態はどうあれ安定して仕事をもらえる顧客がいるというステータスになるの」「だから、WINWIN。お互いにメリットがある話よぉ」男はウンウンと頷いて話を聞いていた。そして専属契約について快諾したが、条件に近い依頼の傾向を先に断った。「僕はちゃんとその場で払うし、金が気も言い値でいいけどねぇ、依頼するのはほとんどエッチな案件だけどいいのかなぁ?」「願ったり叶ったりだわぁ」「私のこの体を好きにできるのに、そういう依頼をしない人間なんていないものぉ」「むふふ!さすがは裏稼業人。しっかり覚悟できてるってわけだねぇ。そういうことなら、遠慮なく依頼できちゃうなぁ♪」「どんな内容でも断るなんてしないわよぉ。それで、どんな依頼をしてくれるのかしらぁ?」「最初からいきなり本番っていうのも味気ないし、まずは手コキで何回か射精させてもらおうかな。出したザーメンはしっかりお口で舐め取ってもらうよ」「その案件、お引き受けするわぁ」「ちなみに料金はいくらかな?」操祈は腕を組んで思案し、確認するように「言い値で良いのよねぇ?」と聞き、男も「もちろん!」と答えた。「そうね、1発30万円ってところかしらぁ」「高級娼婦の相場よりも何倍も高いけれど、ちゃんと払ってくれるわよねぇ?」「男に二言は無いよぉ!ふひひっ!」「そう。なら契約成立ねぇ」初めての裏稼業契約に内心胸を高鳴らせながら、操祈は指示された通り手コキをした。「あうっ!」どぴゅどぴゅと射精した精液が飛び散る。一部は服に付着するが、その多くは床に飛んだ。「ふぅ~…これで3回。とりあえず打ち止めかなぁ」「たくさん出したわねぇ。それじゃあ、舐めとるから見てなさぁい♪」「ぺろ、ぺろぺろ……」床に落ちたザーメンを舐め取る食蜂の姿を男は満面の笑みを浮かべて眺めた。「それじゃあ、支払いをお願いするわぁ」「うん。おいくらかな?」「1発30万円を3回で合計90万円ねぇ」「高いねぇ」「ふふ、安心していいわよぉ?今回は初回割引してあげるからぁ……90円で良いわよぉ」「おおー、すごいね!そんな安くしてもらって悪いね」「貴方を試す意味でふっかけたけどぉ、払う意思も見えたし、これで良いのよぉ」「もともと1発30万なんて、そんなに大金を払わせるつもりなんてなかったわぁ」「それでも90円じゃ安すぎない?」「何言ってるのよ。裏稼業のお仕事でもらうお金は、一般相場の1000000倍は価値があるのよぉ」「つまり、90円なら9000万円の価値ってことになるわねぇ」「そんなに価値があるとは知らなかったなー」「今回は一発3000万の計算。これだから裏稼業はやめられないわぁ」「ま、食蜂さんも納得してるみたいだし、はい90円」「確かに報酬を受け取ったわぁ。これから宜しくね?あなたは、最高のクライアントよぉ☆」「うん。こちらこそ宜しくねぇ!ふっひっひ!」
[紹介元] 催眠!ピカッとハウス 食蜂操祈の裏稼業